分ける、束ねる(6;ラグジュアリーブランドⅢ ルイヴィトン)

 ラグジュアリーブランドの中でも、その歴史、テーマ性、商材の幅、において圧倒的な存在であるのは、ルイヴィトンであると私は感じます。ルイヴィトンは、LVMHグループに属し、いわゆる”コングロマリット系”であることは、周知のとおりです。

 一説に”コングロマリット系”はブランドを錬金術のツールとしている、という議論があると察します。グループとしての成長性、収益性の高さ、取引条件の厳しさから、そのような見方を生むのかもしれません。

 今回に考えたいのは、それら数字や割合の話ではなく、このブランドのモノ創りのテーマ、考え方の話です。

 ご存知のように、このブランドを貫く主題(テーマ)は旅です。19世紀後半に始まる創始者の仕事は、当時に流行となる上流階級の長距離移動に関連していました。

「機能性と可動性の中にオブジェの美を認める、大いなるフランス流シックが基盤になっています」

 何事も解釈には多様があります。このブランドでは、バッグ、財布、アパレルと商材の違いがあったり、コラボレーションによって創造者が異なったとしても、上記の思想は、全てに貫かれていると感じます。

 このように、ブランドの全てにエッセンスを含ませ、地域を超えて多くの人々を魅了させるのも、ラグジュアリーブランドが有する特徴であると思います。

*2016年 展示会から 
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/heritage-savoir-faire/tokyo-expo

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